井上一成とカンボジア王国との絆


1989年 7月28日	パリでシアヌーク殿下と会見。「カンボジアをアジアのスイス」とカンボジア和平への強い意志を話された。
1989年 8月 1日	パリでフンセン首相と会見。「シアヌーク国王陛下を『国主』としてお迎えする」と発言。深い感銘を受ける。
1989年11月28日	ミッテラン仏大統領とパリ・エリゼ宮で会見。「カンボジア和平会議を東京で開く」ことを提案、賛同を得る。
1989年12月 6日	ミッテラン仏大統領の「カンボジア和平国際会議の東京開催」の信書を日本・海部総理大臣に手渡す。
1990年 5月 7日	タイ・バンコクでチャチャイ首相と会見。カンボジア和平東京会議の予備会議をタイで開くことを井上氏に伝える。
1990年 6月4,5日	東京・迎賓館で「カンボジア和平東京会議」開催。
1990年 6月 6日	東京・帝国ホテルでシアヌーク殿下、フンセン首相と会見。「カンボジア和平東京会議」の成功を祝う。
1994年 5月11日	大阪・千里阪急ホテルでポル・ポト派対策についてスチンダ元タイ首相とフンセン首相の秘密会議を成功させる。
1996年 7月10日	東京で開かれた「第１回カンボジア支援国会合」に出席したフンセン首相、ラナリット殿下両夫妻と昼食会。
1998年 2月15日	カンボジアを初めて訪問。プノンペン・首相私邸で学校建設をはじめ、教育など多岐にわたり話しあった。
1998年 2月16日	タケオ州・トロユング村小学校を訪問「新校舎を皆さんに贈る」ことを約束した。
1998年 2月17日	タイ・バンコクのラナリット殿下事務所訪問。
1998年 7月15日	シエムレアプ宮殿でシアヌーク国王陛下謁見。トロユング村小学校新校舎完成の事を伝えると「人づくり教育こそ平和国家を創る」と祝福の言葉を述べられた。
1998年 7月16日	トロユング村小学校新校舎完成式に出席。タケオ州のソウピルン知事が『井上 - トロユングスクール』と命名した。同小学校の児童を大阪に招待すると約束、8月27日から9月3日まで先生と5人の児童が大阪、神戸、奈良を訪れた。
1999年 8月24日	「建国協力金メダル」を受章。
2000年11月22日	午前中にプノンペン市内の王宮にシアヌーク国王陛下を表敬訪問午後は首相私邸にフンセン首相を訪ねた。シアヌーク国王との会見についてカンボジア国営放送(TVK)は、「井上氏が、今回の訪問目的はカンボジアの子供たちの輝ける未来に貢献する活動を見出す事」と述べたのに対して国王陛下は「日本とカンボジアの関係をより意義深いものにすると感謝の意を表明された」と伝えた。首相との会談では有力各紙が「日本の元郵政大臣がカンボジアの子供たちの発展の為に支援を約束」など教育分野での活動を一面トップで報じた。プノンペンの首相私邸を訪れ「カンボジアの学生への奨学金支給のための太陽基金設立」が決まり、3月にフンセン首相を名誉会長とする太陽基金全国奨学金委員会が発足した。この席で突然、首相から「教育担当首相顧問」の就任依頼があり引き受ける事にした。 3月19日付けで任命される。同市内の宮殿で、お目にかかったシアヌーク国王は太陽基金の設立で日本留学の道がより広くなった事を大変喜ばれた。
2002年10月 9日	第二期の増設校舎が完成したタケオ州の『井上 - トロユングスクール』を訪問。そのあと新たに学校を建設するボレーチュルサーの予定地を視察した。
2002年10月10日	プノンペン市内の王宮でシアヌーク国王に謁見。「カンボジアの若者にいつも夢と希望を与えてくれて有難う」と喜びの表情で語られた。
2002年10月11日	午前８時30分首相官邸でフンセン首相と会談。教育に加えて農業問題の深刻さが首相から提起された。
2003年 7月24日	午前10時「Intercontinental Hotel」2階の広間で「かけはし」出版のプレスリリース。午後４時30分、首相官邸にフンセン首相表敬訪問、学校建設資金を贈る。
2003年 7月25日	カンポン・スプー地区を皮切りにカンダール、カンポン・チャン州の選挙管理委員会、投票所を回る（26日まで）
2003年 7月27日	投票日。プノンペン市内とカンダール地区の投票所を視察したが平穏な投票が行われた。
2003年12月11日	日本ＡＳＥＡＮ特別首脳会議に出席のフンセン首相と東京帝国ホテルで会談。
2004年12月20日	首相官邸でフンセン首相と会談。首相からプレイヴェン県メサン区での校舎建設資金と水路建設に従事している人たちへ食糧援助の協力を要請された。
2005年 6月21日	首相官邸でフンセン首相と会談。プレイヴェン県メサン区校舎建設資金を贈る。
2006年 1月23日	シハモニ国王と会見、人材育成資金を贈呈。フンセン首相に、プレイヴェン県での井戸堀資金を贈る。

カンボジア王国との絆は、２００３年５月出版の井上一成著　『かけはし』　に詳述されている。